アメリカのリサイクルショップ事情 第2弾

前回は委託販売の コンサインメントショップ を主にご紹介いいたしましたが、今回は一般的な買取のリサイクルショップや質屋さん、マーケットについてご紹介したいと思います。

アメリカ版の質屋さん

コンサインメントショップは希望の価格、販売相場に近い金額で売れる可能性があるのが大きなメリット。しかし、このようなショップを利用する場合、出来るだけ早く品物を売りたいという方には不向きですね。引越しなどでその土地を離れなければならない場合には、ゆっくりと腰を据えて委託販売をしている時間がないかもしれない。こういった時に便利なのが、アメリカの質屋さんやその場で買取をしてくれるリサイクルショップ。この手のショップは、アメリカでも色々な街に点在しています。

アメリカ版お宝鑑定団ポーンスターズ ( Pawn Stars

アメリカのヒストリーチャンネルで放送されている人気の テレビ番組 「ポーンスターズ」。2009年より放送。

この番組で登場するのがネバダ州ラスベガスにあるゴールド&シルバー質店(Gold & Silver Pawn Shop)。このお店に持ち込まれる様々な品物の歴史的背景やストーリーを織り交ぜながら、 その品物についての買い取りや質入れの値段交渉の様子を放映するリアリティー 番組です 。

テレビ人気もあって、販売されている商品を一目見ようと訪れる人も少なくない人気店です。
テレビ番組で取り上げられているのは、取引の際に売り手が行うスタッフと価格交渉。売り手とスタッフがお互いに自己主張をしながら価格交渉を進めていきます。
日本の質屋さんと同じですね。
もし買取で品物を持ち込む時には、ぜひ英語力を駆使して査定額をアップしてもらえるように交渉してみましょう。

アメリカのリサイクルショップ

全米チェーンの質屋さん

全米展開の質屋としては、Half Price Books(ハーフ プライス ブックス)やPlato’s Closet.(プラトーズ クローゼット)などが有名です。

Half Price Booksは古本をメインに扱うのが特徴で、いらなくなった本などを買取してもらいたい時に相談が出来るショップです。持ち込みをすればすぐに品物を現金化することが出来るため、急いで品物を売りたい場合にも利用がしやすいです。

Plato’s Closet.では、レディース用の洋服やアクセサリー、靴はもちろん、メンズ用の洋服や小物なども買取をしている。アウトドアウェアにも対応しており、クローゼットの中を整理したい場合にも利用してみたいショップの一つです。

使わなくなった子ども服やおもちゃ、ベビー服などは、Once upon a child(ワンス アポン ア チャイルド)へ。Once upon a childも店舗数が多く、必要な時にすぐに利用出来るのが魅力。ダンスウェアやハロウィンのコスチュームなども買取の対象になっているので、そっくり残っている思い出の品などがあれば買取に出してみては。

スリフトショップ (Thrift shops)は不用品処分の味方

アメリカで不用品を処分する場合、ぜひチェックしておきたいのがThrift shops(スリフトショップ)。
NPO法人などが運営しているThrift shopsはアメリカ全土にあり、アメリカ人にとっては馴染みの深いお店。Thrift shopsでは、高価なブランドものの品であっても日本の業者のように買取はしていません。

しかしながら、寄付という形で引き取ってもらうことは可能。寄付をした代わりに税金の控除が受けられるのが、この手のThrift shopsの特徴です。
実のところ、税金対策のためにThrift shopsを利用しているアメリカ人も少なくないんですよ。Thrift shopsの場合は現金という形で収入を得ることはできませんが、控除によって納める税金の額が減れば相応のメリットがあるという事です。

スリフトショップ (Thrift shops) の代表店

代表的なThrift shopsとして挙げられるのが、前回ご紹介したGoodwill Industries(グッドウィル インダストリーズ)やThe Salvation Army(ザ サルベーション アーミー)といったショップ。
この2つのショップは、アメリカでは特に有名です。洋服や食器、雑貨類など、引き取り可能な品物は多岐にわたり、場合によっては自宅まで出張回収に来てもらえることもあります。Goodwill Industriesは、回収専用のトラックがショッピングセンターや学校などの公共施設での回収作業も行ってます。

税金対策や寄付としての利用

委託販売や買取が少し難しいという品があれば、この手のThrift shopsに寄付してしまうというのも一つの方法です。大きな家具でも回収をしてもらえれば一気に家の中が片付きますよ。
寄付という方法で行うリサイクルは日本では馴染みがあありませんが、アメリカでは税金対策に繋がるということから人気があります。アメリカでの不用品処分では、合理的なThrift shopsの利用も選択肢の一つですよ。

期間限定のマーケット

リサイクル品の取引が盛んなアメリカでは、シーズンを限定して委託販売や個人販売のマーケットがあちこちで開かれてます。タイミングが良ければ、こういったマーケットを利用して品物を売ることもでき買うこともできちゃいます。日本のフリマと一緒です。大勢の人が集まるマーケットの場合、魅力的な品物であればすぐに売れる可能性も。参加費などが必要にはなるが、委託販売のショップを利用する場合に比べるとリスクが少なく済むのがメリット。

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