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越境ECへ
2年ほど前からせどりや転売など個人が行う副業が注目されています。
メリカリやYahooオークションなど個人でも簡単に出品して不要なものや安く購入して販売する方が増えています。
その延長線上に最近メディアを賑わしている「越境EC」があります。
「越境EC」はインターネット通販サイトを通じた国境を越えた商取引になります。
わかりやすく言うとインターネットを通じて日本に居ながらにして海外から商品を購入して、国内のYahooオークションやアマゾンで販売したり、日本の商品をeBayやアメリカやヨーロッパのアマゾンで販売することを言います。
パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器を利用して、世界中の市場とインターネットに繋がることですべての商品を取り扱うことが出来るので、活用すると生活やビジネスが根底が変わります。
当社でもリサイクルショップを中心に国内のECサイトなどで買取を行った商品を販売していました。
しかし、現状では売上の殆どを買取を元にした売上ではなく、越境ECを中心とした販売にシフトしています。
市場の変化
過去の状況
実際に10年ほど前に個人の方が不用品を処分しようとした場合は、お金にいならないものはゴミとして処分し、お金になると思う物はリサイクルショップを利用して買取をされる方も多かったと思います。
その頃はリサイクルショップをはじめ質屋なども非常に活気があり、買取商品も非常に多く、企業規模からは考えられない程の広告費をかけて買取商品を集めていました。
その頃の主力商品は貴金属の金やプラチナ、宝石類ではダイヤモンド、ルビー、サファイヤ。
メディアでも頻繁に取り扱われていましたが、金やプラチナの市場価格の上昇と共に買取金額は飛躍的に上昇しました。
その認識が一般的になるに従って、それまでリサイクルショップを利用したことのない主婦層を中心に貴金属の買取が、その後3年ほど続きました。
ブランド品も主力商品になります。
ルイヴィトンやエルメル、グッチやプラダなどヨーロッパブランドの商品を早いサイクルで購入しては、いらなくなるとリサイクルショップに販売。また新しいブランド品を購入する方が多く、中古市場もそれに従って活気がある分野でした。
新品を購入出来ない方も割安の中古ブランド品には魅力を感じ、こちらも購入しては販売を繰り返し、リサイクルショップにとってはドル箱の商品でした。
ブランド品はバックや財布の他にアパレルからブランドジュエリーまで幅広い商品アイテム数で貴金属を除くと売上の大きな部分を占めていました。
その他にパソコンやAV機器、携帯電話などの買取などがありました。
現在の状況
貴金属は買取が一般化し、元の価格から考えると10分の1以下の買取金額は、それまで宝石に抱いていた資産価値や貴重性がそうではなかったことを認識させました。
そうなると新たに宝石を購入する方も少なくなり、タンスにしまっていた貴金属も次々と買取される状況が続くと、貴金属はあっという間に枯渇してしまいました。
貴金属の買取は現状では殆ど無い状態ですが、今後もこの状況が変わることは考えられません。
ブランド品に関しても、やはり新品でブランド品を購入する方は非常に少なくなっている状況です。
理由はいくつも考えられますが、最も大きな要因は意識の変化になると思います。
「ブランド品を持たなくてもいい」、「ブランド品は必要ない」といった方が多くなったと思います。
それまでファッション誌ではブランド品の紹介が誌面の多くを使い、ブランド品の専門誌や中古ブランド品の雑誌までありましたが、そういった雑誌や特集は殆ど見られなくなりました。
ブランド品も10年ほど前から徐々に新品の販売数が落ちていき、それに伴って中古市場も縮小を続けています。
その他の商品も、貴金属やブランド品同様に新しい商品が売れるので、その商品が何年後かにリサイクルショップに売られ、再販されるサイクルが、物を買わない市場になるとリサイクルショップは苦境に立たされます。
日本全国、市場に関係なくリサイクルショップの買取は縮小し、市場規模は縮小を続けています。
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