越境ECの市場
国内のリサイクルショップの縮小する市場とは反対に越境ECは市場拡大を続けています。
中国
2014年頃には中国人観光客が日本各地で行う爆買いがニュースになりました。
2014年の中国人によるインバウンド(いわゆる爆買い)での購入金額は4020億円
ところが、この時点での同じ中国に限定した日本からの越境ECを通じて購入した商品の金額は合計で6064億円と日本国内での爆買いの1.5倍になっています。
これはアリババ・グループがモール「天猫国際」を開設するなどインフラの整備も一つの要因ですが、日本を訪れた中国人観光客が日本の商品を購入し、引き続きECサイトで購入を続けている事が大きいと思います。
それは2017年には更に拡大しています。
現状、当社では中国向けの越境ECは行っていない状態です。
ただし、日本に在住している中国人のパーソナルバイヤー(一説では世界中に2,000万人以上がいると言われています。)からの注文は非常に多く、間接的に販売をしています。
アメリカ
アメリカではeBayやアマゾンが主な販売方法になります。
インターネット決済のPaypalが行った調査によれば、越境ECを利用して商品を購入した購入先として最も選ばれている国はアメリカになります。
それだけ、商品の魅力だけではなく価格的にも魅力があります。
一方、アメリカ国内の消費者は、他の国と比較すると海外からの購入率は非常に低く、アメリカ国内サイトで購入する傾向があります。
アメリカの消費者の海外サイトからの購入率は22%にとどまっています。
eBayは日本から商品を発送します。
一見すると送料が合わないようにも思いますが、アメリカ国内の発送に伴う費用は日本では考えられないほど高い設定になっていて、日本から発送した場合と比較しても同じ程度の送料になります。
発送の日数に関してもアメリカ国内の場合でもプライオリティの料金で2日間で届くサービスもありますが、高価な為に一般的には5日程度(最も遅い便で8日ほど)なので日本から発送しても殆ど変わらない状態です。
なので送料も徴収でき、日本の安い商品をeBayで販売することが出来ます。
アマゾンUSAに関してはFBA(アマゾンの倉庫に販売商品を入荷して、販売時に自動的に発送するシステム)で販売しています。
毎月、アメリカ出張の際に商品を持って行って現地からFBAに発送しています。
手間がかからずに販売できるので継続して販売しています。
ヨーロッパ
2年ほど前までは有限会社 AREIZ・TFCにおける海外の売上の中心はヨーロッパのアマゾンでした。
しかし、現状ではヨーロッパでの展開は考えておりません。
今でもヨーロッパの市場は商品をアマゾンのFBAに入れると、十分な販売力はあります。
1度の入荷で100万円以上の商品が入荷後2週間ほどで完売(殆どは1週間)されます。
しかし、問題点があります。
1つはヨーロパの付加価値税(VAT)、もう一つは知的財産に関係する販売商品の選択の難しさ、そして関税になります。
詳しくはまたの機会にしますが、その環境に変化がない限りは今後も積極的に考えることはないと思います。
現状ではアメリカでの展開を中心に販売を行っています。
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